ようこそ「こまぶろ」へ!管理人のこまめです。

在宅介護で、親や、夫(あるいは妻)のお世話をされているも多くいらっしゃると思います。
施設などでの介護もありますが、さまざまな事情で在宅介護を選ばれた方。あるいは「自分が面倒を見たい」という強い思いで在宅介護を選ばれる方もいらっしゃると思います。
私も母の介護に取り組んでいますが、私の場合は在宅介護と施設に入居しての介護のどちらでも選択できるように準備を進めました。
家族の気持ちや母本人の気持ちをよく聞いて、じっくり考えた上で、母は現在サ高住に入居しています。

在宅介護を選択した場合は「レスパイトケア」をどうやって進めるかが一番大切なんだろうな・・・と考えた時期がありました。
息子の私はともかく
私の妻のFkちゃん、息子のYu君などのレスパイトケアに配慮することが、結果として母の介護の質を高められると考えていました。
在宅介護を頑張っていらっしゃる方は(介護を頑張るなという意見もありますが・・・)毎日の介護に埋もれてしまって気づかなくなってしまうかもしれませんが、レスパイトケア(息抜き)を定期的にとることが結果として、良い介護につながります。
共倒れにならないためにも、ぜひレスパイトケアに取り組んで頂きたいと思います。
レスパイトケアとは
レスパイト(respite)を直訳すれば「休息」「息抜き」「小休止」という意味になります。
レスパイトケアとは主に在宅介護で「介護をする側」の方の、介護に関わるストレス、疲れをとってもらおうという支援の事です。
具体的には、要介護者の方にショートステイなどに入ってもらい、介護をする家族の方が一時的に介護から開放され休息しリフレッシュできるようにしようとする支援のことです。
副次的に要介護者の方が、家族からの介護を客観的に見る事ができ、主体的に介護を受ける事ができるようになるなどの効果が期待できます。
在宅介護の大きな問題である介護疲れや共倒れなどを防ぐことが期待できると考えられます。
ただ「要介護者を施設に預けて、家族の自分たちが休んでいる」という罪悪感を感じる方もいらっしゃると言われますが、「在宅での介護を続けるため」と考え、介護の事を忘れてしっかりリフレッシュする事が、結果として要介護者の方にとって質の高い介護を受けられることにもつながると考えられます。
ショートステイの課題
現在のショートステイについては、入居者を預かった施設では最低限の介護サービスしか提供されないことも多く、その結果、数日の入居期間の間に体調を崩す、心身状態を悪化させるなどの弊害があることも指摘されています。
要介護者にとっては、たった数日とはいえショートステイに入居することは大きな生活環境の変化が起きることになります。
特に認知症を患っている方の場合、入居後に不安、ストレスを感じ、認知症の症状が進行してしまうこともよくあると言われます。
厚生労働省は、このような利用者の生活機能の悪化を防ぐためショートステイにおけるリハビリ機能の強化策を検討しようと老健の短期入所療養介護(医療型ショートステイ)のサービス加算のあり方をリハビリテーションの実施状況に応じて評価するように見直すなどの対策を検討していると聞いています。
ショートステイが、現状よりもさらに安心して要介護者を任せられる場所になれば、利用者側の信頼度も高まり、レスパイトケアのための利用もさらに進むはずです。厚生労働省には、今後ともショートステイの質の向上につながる施策・制度改定に力を入れて頂きたいですね。
今後、さらに高齢化が進み、要介護の高齢者が増え続ける中、在宅介護を担う介護者の負担をいかにして軽減するかは、質の高い介護を実現するための大きな重要な課題でしょう。
介護者の負担を減らすことが在宅介護のしやすさにつながり、そのことが住み慣れた自宅で最期を迎えられることの実現にもつながると思います。
皆さんへ

最後まで読んでいただきありがとうございます。
頑張らない介護という話をよくお聞きするのですが、私は母の介護となると、やはり頑張ってしまいます。
ひょっとして、妻のFkちゃんに介護が必要になれば、きっともっと私は頑張って介護をするでしょう。
ただ一人で全て抱え込んで介護はしません。
私一人の力なんて所詮知れているからです。
地域包括ケアシステムを利用したり、いろいろなサービスを利用したり、介護のために用意されたあらゆるサービスを利用して要介護者にために頑張る事が結果として質の高い介護につながると思っています。
在宅介護で奮闘されている方々には、ぜひ定期的な「息抜き」をして質の高い介護に繋げていただきたいと思います。
この記事が皆様のお役に立てますように。
こまめ