2019.04.17.更新
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ようこそ「こまぶろ」へ!管理人のこまめです。

今回の記事では、デイサービスの選び方についてお話ししたいと思います。
この記事は私の考え方をまとめたものですので、参考程度にご覧いただくようお願いいたします。
今まで利用したデイサービス
介護日記でも書きましたが、母との会話の中で「今のデイサービスは良いところ」という言葉がありました。
振り返ると、母が利用させていただいたデイサービスは2ヶ所目になります。
最初は、独居の時にお世話になったA社というデイサービス、今では転居に伴ってあたらしくお世話になっているB社というデイサービスです。
A社は訪問入浴なども手がけている全国区の企業で、住宅地に立地した所でマシントレーニングなども導入され、最初の施設見学の時にはマシントレーニングが特徴だと説明されていました。
B社は田舎立地で、地方に数箇所の老人ホームなどを展開している企業です。
デイサービスだけを見るとAはデイサービスだけの建物でこじんまりとした印象です。
B社は山を切り開いた広い敷地に、いくつもの建物が配置されデイサービスは数層になった大きな建物の中にあります。
デイサービスにある建物には、特養、ショートステイ、グループホームが用意されています。私の母がお世話になっているサ高住(B社経営)はこの敷地内にあります。
母の言葉
昨日(2019.01.22.)は、母が要支援2→要介護1になったのを受けて、ケアマネージャーの引継ぎの中で母から「今のデイサービスは良いところ」という言葉が出ました。
引継ぎを終えて、母の部屋に戻り、具体的にどんなところが良く感じているのかを聞いてみようと話をしましたが要領を得ません。
いままでの母の言葉の端々を思い出した上で、昨日の母の言葉を考えるとA社よりB社のデイサービスのほうが居心地が良いらしいということになります。
私はデイサービスを決めるときは何か所かを見学して比較検討し、母にとって居心地のよさそうなところを選んでいましたが、A社もB社もそうして選んでいたためA社とB社を比較して考えたことがありませんでした。
さてさて・・・
母は何をもってB社のデイサービスが「良いところ」と言ってるのでしょう?
以下は、要介護1の母の言葉の端々から感じたことと、私の思っていることをまとめた記事になります。
人により考え方、感じ方も違い、要介護度によっても選択基準が違うでしょうから参考程度にお読みいただくようお願いします。
私の考えるデイサービスのチェックポイント
1、デイサービスの役割
私は、デイサービスの役割の一つは「孤独感の解消」にあると思います。
他の記事でも書いていますが、私の母は88歳になるまで独居で30年以上がんばっていました。
2017年の6月に家の中で転び、動けなくなってからは、独居をとても恐れるようになってきました。
特に夜間、なにかあった場合への恐怖が大きかったようです。
また友人など、外部との接触もずいぶん減り「話し相手」「相談相手」が居なくなってきていたのも遠因となっているようでした。
私も母の思いを受け、家族との調整、自宅に母の部屋を作りバリアフリーにするリフォームなどを進めましたが、でどうしても1年ほどの期間が必要でした。
その時にお世話になっていたケアマネージャーと相談し
①弟と交代で毎週1回泊まりにいく(週に2日、夜は息子が隣に居る状態を作る)。
②毎朝、必ず母に電話を入れ軽く話をして「いつも近くにいるよ」という安心感を与える。
③毎週デイサービス(A社)に行って、外部との接触を増やし良い意味での刺激を受けられるようにする。
この3点を行うようにしました。
デイサービスはケアマネージャーにお願いして3社紹介してもらい、3社とも事前見学と体験入所をして入所先を決め、週に一度お世話になることにしました。
そうして2ヶ月ほど経つと、今まで口にしていた夜間への不安などを口にすることがなく、少し前の元気な母に戻ってきたのです。
母は、マシントレーニングはあまり興味がないようで、スタッフの対応と周りの方対とのおしゃべりが気に入っていたようです。
その頃に母が言っていた事は
「良い人に世話をしてもらえる」
「私と同じ様な人がたくさんいる(自分だけではない)」
「世間話が出来てうれしい」
この3点であったことを今でも思い出します。
・事前に見学をして「スタッフの要介護者に対する対応を確認する」
・入所を考えている方と、同じ程度の要介護度の方が多い施設を選ぶ(これが案外、大切に思います)
・(具体的ではありませんが)雰囲気の良い施設を選ぶ→居心地がよさそうか?
2、デイサービスの経営方針
デイサービスの経営方針を聞いてみましょう。
きっと素晴らしいことが経営方針となっているでしょうね。
事前の見学の時に、経営方針と実際の現場の状況に大きな食い違いが無いかそれとなく確認しましょう。
経営方針が具現化できていることは難しいと思いますが、スタッフが経営方針に沿って行動しているか、あるいは実現に向けてがんばっているかを見て施設の評価をするのが良いと思います。
・経営方針の確認と現場を比較してみる
3、デイサービスに「特徴」
ここで言うところの「特徴」は他のデイサービスとは違う特徴、あるいは「ここだけは他社に負けないサービス」といった意味です。
そして、この「特徴」がほんとうにその通りなのか、他のデイサービスも見学して比較してみる必要があります。
また本人の負担にならない範囲で「体験入所」もして、本人の意見も聞きたいところですね。
・数ヶ所を見学する
・できれば体験入所をして本人がどう感じるかを確認する
4、食事を確認する
私の母などは特にそうなのかもしれませんが「美味しいも」のが食べたいとよく言います。
何を美味しく感じるかは、人それぞれで難しいと思いますが、本人の嗜好を考えて、施設で用意される食事、あるいはおやつの内容を確認しましょう。
施設によって「施設内で手作り」「冷凍品をレンチン」いろいろですね。
また午後3時のおやつ。
これも入所者にとっては大きなポイントです。
私の母はコーヒーが好きで「3時のおやつにはコーヒーが飲みたい」というのは昔から言っていたことです。
飲み物が選べるか?(お茶、紅茶、コーヒーなど)、またお菓子は乾物だけではなく、日によってはケーキなども用意されると入所者はとても喜びますね。
・昼食の内容が本人の嗜好に合っているものが多いかなどを確認する
・おやつの内容を確認する(特に飲み物は好きな物を選べるか?)
5、浴室を確認する
機械浴と一般の浴室が用意されていると思いますが、介護度の低い方は一般の浴室で入浴をされることになります。
清潔か?広さは十分あるか?手すりの位置は適切か?すべりにくいか?
あわせて入浴介助の内容も確認しておくと良いと思います。
・清潔か?
・広さは十分あるか?
・手すりの位置は適切か?
・すべりにくいか?
・あわせて入浴介助の内容も確認しておくと良いと思います。
6、スタッフの資格等
在籍のスタッフの方の人数、保有資格、などを確認したいところです
デイサービスでは、もちろん人員基準(スタッフの配置基準)が定められており、必要とされる人数のスタッフを雇用し利用者の有無にかかわらず、必ず所定の人数のスタッフを配置しなければいけませんが詳細は別の記事でまとめようと思います。
ここでは、見学に行った時の利用者の方の人数に対しスタッフの数が適正に感じるかどうかを確認しましょう。
もし少ないと思えば、率直に施設の責任者に聞くことをおすすめします。
スタッフの入れ替わり(離職率)についても知りたいところですが、これはなかなか把握できないと思いますので、スタッフがイキイキ動いているかどうかで判断したらどうでしょうか?
・スタッフの人数が利用者の人数に比べて少なく感じないか?
・スタッフはイキイキと働いているか?
7、スケジュール
デイサービスには、必ず以下の様な一日の標準的なスケジュールがあります。
【一例】
・08:30~09:30 自宅への迎え
・09:30~10:00 健康チェック・配茶
・10:00~11:20 入浴、個別リハビリ、学習療法、創作活動
・11:30~13:00 嚥下(口腔)体操、昼食、休憩
・13:00~14:00 談話、学習作業療法、創作活動、歌
・14:00~15:00 集団リハビリ体操、レクリエーション
・15:00~15:30 おやつ、お茶
・15:30~15:50 歌、誕生会、帰宅準備
・16:00~ 自宅への送り
一日の流れを確認して、不明点があれば聞いておきましょう。
特に帰りの時間は、順に送ってゆくので最後になるとずいぶん遅い時間になる場合もあるので注意が必要です。
・一日の流れを確認して、不明点があれば確認する。
皆さんへ

最後まで読んでいただきありがとうございます。
私の母は転居もあったため、2ヶ所めのデイサービスを利用しています。
息子の私から見ると、どちらも同じデイサービスで大して変わらないように思っていましたが、実際に利用している母はかなり違うように感じているようです。
きっとスタッフのちょっとした気配りなどが大きな違いになっているのでしょうね。
今のデイサービスでの娯楽は4人1組でテーブルを囲むようですが、利用者の性格や介護度を考えて座る席を決めて頂いているようです。
きっと、なるべく楽しい時間を過ごしてほしいという心遣いでしょう。
ハード面(施設や設備)の違いも、もちろん大切ですが、ソフト面(スタッフの細かな気遣いなど)の良さを見抜くことが利用するうえでの大きなポイントかもしれません。
この記事が皆様のお役に立てますように。
こまめ