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介護を考える|サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を知る|こまぶろ

2019.06.13.更新

ようこそ「こまぶろ」へ!管理人のこまめです。

介護を考えるにあたり、老人ホームの種類と特性を把握することはとても大切です。

今回は、サービス付き高齢者向け住宅を掘り下げてみたいと思います。

サービス付き高齢者向け住宅の法的な定義から細かな注意点、それと私が実際にサービス付き高齢者向け住宅を探すときに感じたポイントなども交えて解説したいと思います。

結論 : サービス付き高齢者向け住宅は「まだまだ一人で自分のことができるけど、一人っきりはちょっと心配」といった高齢者のかたなどにぴったりの施設ですよ。

この記事がみなさんのお役にたてますように。

この記事では、サービス付き高齢者向け住宅を、以下、サ高住と記載させていただきます

老人ホームの種類を知るにはこちらをご覧ください

介護を考える|はじめての老人ホーム探し2(施設の種類と入居するまで)

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サ高住はどんな施設なの?

サ高住とは「高齢者住まい法」の改正により創設された、介護・医療と連携し高齢者の安心を支えるサービスを提供するバリアフリー構造の住宅を指し、居室の広さや設備、バリアフリーといったハード面の条件を備えるとともに、ケアの専門家による安否確認や生活相談サービスを提供することなどにより、高齢者が安心して暮らすことができる環境を整えた住まいと言えます。

うめ
うめ
ねぇ管理人。 なんだか難しいことを書いて、よくわかんないよ??
こまめ
こまめ
そうそう! もうちょっと、かみ砕いて説明してよ!
管理人
管理人
はいはい!  もう少しかみくだいて説明すると

「老人ホームへの入居を考えたいけど要介護度はまだそんなに高くないし、ある程度は自分で生活ができている」という方向けの住宅がサ高住です。

つきみ
つきみ
管理人のお母さんの場合はサ高住にお世話になってるでしょ? たしか要支援2で「日常的な介護が必要」じゃなくて、日常的な生活はひとりでできるけど「何かあったときにすぐ駆けつけてもらえるところを探したい」て言ってたじゃない。
管理人
管理人
そうだよね。うちのおばぁちゃんには「バリアフリーのように安心して過ごせる住環境が必要」だけど「介護施設のお世話になるほどではないよね~、だけど一人住まいは心配だよ」といった状況だったからね。それでサ高住を探したんだよ

サ高住は、上でもご説明したとおり基本的に「まだ介護の必要はないが、日常生活で少し心配が出てきたというような、比較的元気な高齢者のための施設」です。
有料老人ホームが要介護度の高い人の受け入れを前提とし、入浴・排泄・清掃など生活全般の介助など「介護施設」のイメージそのままであるのに対し、サ高住で義務付けられているのは以下の2つです。

①安否確認サービス
②生活相談サービス

つまり、サービス付き高齢者向け住宅は介護サービスが提供されない代わりに「自由度の高い生活を送ることが出来る」ことが特徴です。
また最近では、サービス面で有料老人ホームに比べ遜色のない施設も増えるなど施設ごとに特色が出てきていますので、しっかりと比較検討することが大切です。

サ高住の人員配置

サ高住では、安否確認と生活相談のサービスが必須と決められています。
(上の①と②ですね)

このため日中(9~17時)は看護師や介護福祉士のように指定された資格を持った専門の担当スタッフが常駐します。

専門のスタッフとは

養成研修修了者、 社会福祉法人・医療法人・指定居宅サービス事業所等の職員、 医師、看護師、 准看護師、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員を指します

夜間は、常駐は義務付けられていませんが、何かあったときに速やかに駆けつけることができる状態にすることが義務化されています。多くは夜間は1名体制になりますが常駐のスタッフのつく施設が多いようです。
いずれにしても「安全第一」「安心第一」これがサ高住の基準であり、皆さんが施設を選ぶときの基準とされることをお勧めします。

サ高住の規模と設備に関する基準

各居室の床面積は原則として25㎡以上あること。
ただし、リビングルームや食堂、台所などそのほかの共有スペースが、共同して利用する上で十分な面積がある場合は18㎡以上必要になります。

 

 

各居室に水洗便所、台所、浴室、洗面設備、収納設備、浴室を備えていること。
ただし、共有スペースに共同で利用できる台所や浴室、収納設備が設置されていて、各居室に備えつけた場合と同じまたはそれ以上の居住環境が確保されていれば、各居室への設置がなくても問題ないとされています。

また、館内がすべてバリアフリー構造となっていることも重要な基準のひとつです。

サ高住の契約に関する基準

入居者との契約に関する基準も定められていますので、よく確認のうえ契約の締結をしましょう。
書面による契約が必要です(口約束などはあり得ません)
専用部分が明示された契約であることが必要です。

 

 

 

「賃貸借方式の契約」と「利用権方式の契約」がありますが、いずれの場合も長期入院などを理由に事業者から一方的に解約できないことになっています。このように、居住の安定が図られた契約内容になっていなければなりません。

施設側が受領できる金銭は、敷金、家賃・サービスの対価のみです。権利金やその他の金銭を受領することはできません。

家賃・サービスの対価の前払金を受領する場合は「前払金の算定の基礎」「返還債務の金額の算定方法」が明示されていなければなりません。

入居後3月以内に、契約を解除、または入居者が死亡したことにより契約が終了した場合、(契約解除までの日数×日割計算した家賃等)を除き、前払金を返還しなければなりません。

返還債務を負うことになる場合に備えて、前払金に対し、必要な保全措置が講じられていなければなりません。

サ高住が建築中などの場合の注意点

サービス付き高齢者向け住宅の工事完了前に、敷金または家賃等の前払金を受領することはできないことになっています。
※都道府県知事市町村長が策定する高齢者居住安定確保計画において別途基準を設けられる場合があります。

 

サ高住の入居にかかる費用

サ高住での契約は主に賃貸借契約となり、入居一時金の代わりに敷金・礼金がかかります。

その他、月額でかかる費用に家賃・管理費・食費・水道光熱費・生活サービスの提供費などがあります。

 

 

家賃は部屋の面積で複数設けられていたり、生活サービスもサービス内容を選択できるようになっている施設もあります。(料金も変わります)

「特定施設入居者生活介護」の指定を受けていないサービス付き高齢者向け住宅では、外部の介護サービスを利用することになるため、介護保険の料金は自宅で訪問介護やデイサービスを利用する時と同じになります。

ちなみに私の母の行っているサ高住の料金は

・家賃70000~73000円(階によって料金が異なります)
・共益費の概算額25000円
・敷金の概算額210000~219000円(家賃の3ケ月分)
・状況把握、生活相談37800円
・食事の提供54000円(食事をする回数が一定以上減れば、1食いくらという計算になります)
・入浴等の介護5400(必要に応じて)
・その他500~1000(催しが週に1回ほどあり、参加する場合は徴収されます。また買い物の同行、医者への同行などは時間当たりの料金がかかります)水光熱費(実費)

●実質200000円/月くらいが必要です

 

必ず受けられるサービス

安否確認・見守りサービス
施設職員が利用者の部屋を定期的に訪問してくれるサービスです(就寝前など)

時間や頻度については施設ごとに異なるようですが何か異変が起こったときには即対応してくれるので利用者も家族も安心ですね。

 

生活相談サービス
ケアの専門家が日々の生活の相談に乗ってくれるサービスです。
介護の頻度や内容心身の悩みや不安を聞いた上で解決に向けた働きかけをしてくれます。
私の母の行っているサ高住は、日常の行動等を見て普段と違う様子が見られる場合などは、スタッフが話しかけ異常がないかの確認をしたり毎朝の血圧チェックなどをしてくれています。

必要に応じて受けられるサービス
(かかった時間に対して料金のかかるサービスもありますよ)

 

緊急時対応サービス

体調不良時の往診依頼、救急車要請、急病時の対応、家族への連絡など
災害発生時の避難サポート等

生活支援サービス(ここに挙げた項目の多くは有料です)

外出時のサポート、買い物の代行や付き添い
通院時の送迎や付き添い
部屋の清掃、ゴミ出し、洗濯 など

食事提供サービス(有料)

施設で食事を用意してくれるサービスです。
施設によって施設内で調理するところと、業者が持ち込みレンジでチーンのところもあります。

要望を事前に伝えておけば、状態に合わせてミキサー食やきざみ食にも対応してくれる施設が増えてきているので安心した食生活が送れます。

私が見学したり調べたりした施設の9割はレンジでチーンでした。

食事の内容は普通食をはじめとして、きざみ食など入居者の状況に合わせて柔軟に対応してくれます。
私がサ高住を探すにあたって、かなり重点を置いたのが食事代です。やはり高齢者にとって一番の楽しみは食事でしょうね、有料でしたが試食してみましたよ。
私の母の部屋にはキッチンがついていますが、母が自分で調理することは全くないですね。

介護サービス、医療サービス(有料)

歳を重ねていくごとに、ほとんどの方は介護度が上がっていきます。
そういった方のために介護事業所を併設していたり、提携している外部の事業者があったりします。

医療ケアを受けたい場合には、施設に併設されている医療機関、もしくは提携医療機関の訪問診療や訪問看護サービスを受けることができます。

これらは施設によって様々ですから、きになる場合はしっかり確認しましょう。

サ高住の設備

先の説明の通り、居室の広さは原則25㎡以上で、リビングやキッチンなど共同利用できる設備が整っている場合は18㎡以上が基準です。

 

ただ、これはあくまで1人用の居室面積の基準で、施設によっては夫婦が一緒に生活できる広めの居室が用意されていることもあります。

施設内はすべてバリアフリー構造となっており、さらに緊急通報装置や見守りセンサーなども設置されているので高齢者が安心して暮らせる環境はしっかり整っていいます。

共有スペースの設置状況は施設ごとにかなり異なりますが、中にはレストランや温泉設備・シアタールームなどを設けているところもありますが、料金に比例しますね。
私の母の場合は、潤沢な資金があるわけではなかったので最高の設備を持ったサ高住は手が出ませんでした。

また、介護保険サービスの事業所を併設している施設も多いようです。
そうした施設では、訪問介護や通所介護などのサービスを館内または敷地内で利用することができます。

私の母の部屋は30.10㎡で浴室付きのサ高住です。

 

サ高住の入居条件

冒頭の説明の通り、サ高住では、「高齢者住まい法」という法律によって入居条件が設定されています。

60歳以上の高齢者
要介護認定または要支援認定を受けている配偶者(ただし、戸籍を入れていない場合でも同居が可能)

60歳以上の親族
60歳未満で、要介護認定または要支援認定を受けている親族
年齢:原則として60歳以上

【例外】
60歳未満でも40歳を過ぎていて「要介護認定」または「要支援認定」を受けている場合は入居の対象となります。

その他の条件
サ高住は基本的に自立可能な高齢者を対象とした施設です。
自力で身の回りのことができる高齢者が対象ということですね。

ただサ高住まがそれぞれ独自の入居条件を設けている場合もあります(例えば認知症のかたの受け入れ)、何らかの疑問がある場合は率直に聞いてみるのが良いですよ。

また逆に、入居の条件は自立・要支援・要介護とされているものの、自立・要支援の入居希望者を受け入れるのに制限を設けている施設も実際にはあります。

私も何か所ものサ高住を見学し説明を受ける中で、パンフレットなどには明記されていないにもかかわらず「要支援の方が入居する場合は3万円の追加が必要です」とか「要支援の方を受け入れる人数制限があって今回は入居できません」ということを言いだすサ高住もあります。表面的な条件だけではなく、必ず見学・施設長の説明をしっかり聞き納得したうえで入居を決められることをお勧めします。

参考
はじめての老人ホーム探し1
はじめての老人ホーム探し2

 

サ高住の良い点と注意点

良い点

・退去させられにくい:「高齢者住まい法」で入居者の同意のない一方的な契約解除が禁じられていますので安心ですね。
・生活の自由度が高い:サ高住は要介護度の低い元気な高齢者の受け入れを前提としています(自立・要支援)→施設側の本音はちょっと違っているようですが。施設への出入りをいつでも自由にしたり、居室内に風呂を用意していつでも入浴できるようにしたりと、サ高住以外の介護施設にはない自由度の高さが魅力です。

 

注意点

・良い点の裏返しではありますが、要介護度が高い方は入居できない場合もあります。ですから、入居後に体調を崩したりして要介護度が高くなった場合は退去しなければならない場合があります。
・医師・看護師が24時間常駐していない。サ高住は介護に重点を置いていないので医師・看護師が常駐していないケースが多いですね。契約内容次第ですが、多くの場合は病気になったりケガをしたりした時に自分で病院に行ったりする必要があり、付き添いを依頼すると料金の必要な場合が多数です。
・夜間の見守りが希薄。多くは就寝前の安否確認はありますが、朝までは部屋からコールがない限り安否確認に部屋を訪れる施設は少ないようです。見守り体制に重点をおきたい方にとっては心配がのころかもしれません。

その他

契約書には退去条件も明記されます。これは施設によって様々ですから契約時に内容をしっかり確認しましょう。

サ高住でも看取体制を整えている施設もあるようです、基本的に身の回りのことができる方の入居する施設ですので、入居時から看取りまで考えないかもしれませんが気になる方は確認が必要ですね

リンク集  国土交通省ホームページより

サービス付き高齢者向け住宅

高齢者の居住の安定確保に関する法律等の一部を改正する法律案について

 

2019.06.13.

値上げ

ここのところ、紙製品をはじめとしていろいろな値上げが続いていますが、サ高住の費用も値上げの通達がありました。

入所費用などをではなく、食事代の値上げなんですけどね。。。

高齢になり、年金やいろいろを基にしてギリギリで生活をしていらっしゃる方々のことを考えると、わずかな値上げも厳しいところだろうと思います。

私も、妻の老後、自分の老後を考えながら毎日を生きていかなければ・・・。

たぶん、70歳までではなくずっと働き続けないといけない時代がやってきそうな気がしますね。

 

皆さんへ

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

最近は、まもなく100歳寿命の時代がやってくると聞きます。

個人的な所感ではありますが、そこまでは・・・と思ってしまいますが

日常生活は自分でできるけど、一人っきりは少し心配だという高齢者はどんどん増えていきそうな予感です。 今回お話ししたサ高住の需要も、まだこれから増えていきそうな予感がします。

いずれは自分も・・・ という考えで記事をまとめてみました。

皆さんのご家族、あるいは皆さん自身がサ高住を検討するときのお役に立てればとても嬉しいです。

こまめ

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