介護を考える

介護を考える|介護用品「杖」|こまぶろ

1954.07.05.更新

ようこそ「こまぶろ」へ!管理人のこまめです。

母が杖を使いだしたのが昨年(2018年)の5月からです。

別の記事でもご紹介しましたが、室内で転んで背骨に圧迫骨折が5ヶ所みつかり、しばらく寝たきりの生活になってからのことでした。

 

 

 

「杖」はすでに母が購入していたようで、ちょっとおしゃれな感じのものでしたが、ここ最近、母の歩き方が頼りなく感じられ、どうやら杖が合っていないのでは?と思うようになりました。

そこで母を連れて新しい杖を買いにいってきました。

介護用品のお店でいろいろ教えて頂いた理学療法士の方が、すごくウンチクがありとても勉強になりました。

教えて頂いたことに、ネットでいろいろ調べた内容を加えて記事にしてみたいと思います。

高齢者にとっての杖とは

「杖」は筋力の衰えた高齢者や体の不自由な方が、自分で歩くことのできる喜びを与えてくれる道具の一つです。

調べてみると、以前の杖には種類がそれほど多くなく選択肢が限られていたようですが、高齢化社会の中で需要が伸びるとともに杖のバリエーションも増えてきたようです。

 

今では、体の状況などに応じて選べるとともに、色、素材、デザイン、価格なども選べるようになってきています。

そこで今回は、杖の種類、選び方ををご紹介したいと思います。

杖には、高齢者に自立できる喜びを与えてくれるといった効果が期待できるものの、選び方や使い方を間違えると身体機能を損ってしまう場合もありますので、杖を選ぶときは、素人判断ではなく、理学療法士や介護スタッフなどから客観的なアドバイスを受けることをおすすめします。

私の母も、杖を交換したことで、とても歩きやすくなったようです。

体に適した杖に出合えれば、日常をより豊かにすることができると思います。

「歩くこと」は「行動すること」につながり高齢者の活動的な生活の一助になると思われ、体の状態に適した杖を選ぶことはとても重要だと思っています。

杖の種類

杖の種類を以下でご紹介しますが、多くの杖は伸縮して「身長」「体の状態」などに合わせて調整する機能が備わっています。

また、T字型の杖などは折り畳みができて携帯にも便利な杖がありますので、杖を使うシーンなども考えて選ばれるのが良いと思います。

T字型杖

T字型の杖は、現在もっとも普及しているタイプの杖です。

歩行に少し不安がある程度の方に適した杖で、主に握り(グリップ)部分の形状からT字型、L字型と呼ばれるものがあります。

 

 

カラー、柄などのバリエーションはとても多く、私の母もこのT字型の杖を利用していますが機能補助に加えて「おしゃれ」をするツールのひとつのような気持ちで使っているようなシーンを時々見かけます。

T字型の杖は、手首の力がしっかり利くようグリップと支柱に角度が付けてあり、グリップは、比較的まっすぐで握りやすくなっているものが多いようです。

支柱はグリップの中央寄りについているものが、力をしっかりかけやすいのですが、支柱が指の間(人差し指と中指の間)に入るためにやや持ちにくく感じる方もあるようです。

特に障害のある方、あるいは高齢で小柄な方はしっかり握ることができない場合がありますのでご注意下さい。

重さは、200gから500gのものが多いようです。

T字型の杖には、折りたたみが可能なタイプがあり、コンパクトになり携帯にで便利ですが、両手が使えないと伸ばしたり縮めたりすることができないので体の状況に合わせて選ぶようにしましょう。

案外見落としがちなのは、杖の「重心」です。

杖全体で、グリップを上に見て上部1/3以内に重心があると非力な方でも使いやすく、重心が下にあればあるほど重く感じます。

ロフストランド杖

ロフストランドクラッチ杖、前腕部支持型杖とも呼ばれ、杖の名称の中では唯一発明した人の名前に由来しています(A.R.Lofstrand, Jr.)

握力が十分にない方、手に障害のある方、下半身麻痺の方、下肢に体重をかけられない骨折、捻挫、股関節症、下肢切断、片麻痺の方などの歩行補助に適した杖で、サポート力の高さや高い安定感が得られます。

杖の構造としては、体重を支えるグリップと腕を固定して支える「カフ(輪)」を備えた杖で、T字型より体重が分散しやすく安定感が得られます。

また、カフで杖が固定されているためグリップから手を離してものを取ることも可能です。

この「カフ」には前腕をはめやすいU字タイプ(オープンカフ)と、しっかり固定できるO字タイプ(クローズカフ)があり、身体レベルに応じて適したものを選ぶことができます。

カフとグリップは使いやすい位置に調整できるタイプが多いのですが、この調整機構が無いエルゴグリフクラッチというものもあるようです。

肘支持型杖

肘をついたような状態で杖をつくタイプのもので、リウマチ杖とも言われます。

肘で固定して杖をつく構造のため、握力がない場合や手首、肘、腕などに障害などがあり他の杖が使用できない場合などに使用する杖です。

手首や肘などの関節を自由に伸ばせないリウマチや関節炎の方に適した杖です。

 

松葉杖

形状としては、松葉型をした2本の支柱の上部に脇当てがあり途中に握りがあり原則として2本一組で使用する杖です。

杖の中では、もっとも重い荷重に耐えられる杖で、ロフストランド杖より安定性があり下半身にかかる負担を大幅に抑えることができ、主に下半身をサポートしたい方に適しています。

 

ただし上半身の各部が健常であることと一定の筋力を必要とし、相応のバランス感覚も必要とされるため、高齢者などには適さない場合があります。

両側(2本一組)で運用した場合、体重の80%を支持できるとされますが、実際には安全を見込み、体重の50%以下で運用されることが一般的です。

使用シーンとしては、骨折などで片足に体重がかけられない場合や、足の筋力が衰えた場合(その他下半身麻痺、股関節症など)に使用します。

使用にあたっては、わきを締めるようにしながらグリップで体重を支えて使います。

多脚型杖(多点型杖)

多脚型杖は一本杖よりも一層の安定を求めてつくられた杖ですが、平らな場所でしか使えませんので屋内など使用場所に配慮する必要があります。

把手は一つですが、脚が3~4本に分かれているため、着地面積が広くなり安定度が向上しています。

 

 

体重をかけても倒れにくいため、立つ姿勢の悪い方の歩行訓練に適しています。杖自体は比較的軽いので、腕の力が弱くても使えます。

脳卒中後遺症の片麻痺の初期歩行訓練、高齢者の変形性股関節症、関節リウマチの方などに適しています。

杖の選び方

杖を選ぶときは、まず理学療法士などの専門家に相談するようにしましょう。

杖の長さの目安

いつも履いている靴をはいて計測します。

腰骨(一番出っ張ったあたり)から垂直に床におろした状態の長さ
自然に立ち、腕を下ろした姿勢で、杖を床から垂直に立て、手首の骨が出ているところが握りの位置
身長÷2+3cm
腰が曲がっている場合も、前傾のままの身長÷2+3cm

母と杖を買いに行った時には、理学療法士の方からこの3つの計測方法を教えてもらって杖を数点選び、母に実際に杖をついてもらって本人がいちばんしっくりする長さのものを選びました。

やはり「本人がいて」「理学療法士などの専門家がいて」「実際に杖をついて」決めるのが一番よさそうですね。

杖の使い方

杖の使い方についても、先日、母の杖を買いに行ったときに接客していただた理学療法士の方の受け売りになります。

杖の使い方(杖を使った歩き方)の基本は3点歩行(3動作歩行)です。

3点歩行の手順(3点歩行の手順は簡単ですが、一番のポイントは介助者の立ち位置です)
杖は健常な足側の手に握ります。

①平地歩行
杖を出す→患っている側の足→健常な側の足→杖を出す の繰り返し
介助者の位置:患っている側の後方

②段差を越える場合
杖を出す→患っている側の足→健常な側の足→杖を出す の繰り返し
介助者の位置:患っている側の後方

③階段の上り
杖を出す→健常な側の足→患っている側の足→杖を出す の繰り返し
介助者の位置:患っている側の後方

④階段の下り
杖を出す→患っている側の足→健常な側の足→杖を出す の繰り返し
介助者の位置:患っている側の前方

 

皆さんへ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 

昨日、日記で母と杖を買いにいったことを書いたのですが、なんとか頑張って「杖」についての記事をまとめました。

杖の強度のこと、構造のことなど、もう少しつっこんで調べてみたいこともありますが、いったん記事として投稿しました。

2019.07.05.

いまの母は、杖が必須になってきました。

片手で杖をつきながら、もう一方の手で壁を伝って歩くような状態です。

徐々に衰えてきているのが分かるので、少しでも筋力を保って欲しいと思い、いろいろな生活シーンで歩くように話していますがなかなか動く気持ちになれないようですね。

母もそのことは十分にわかってはいるものの、行動に移すことが「面倒」なようです。

事あるごとに、たまには廊下を歩いたほうがいいよ~。  と言っていますが、なかなか実行できないようですね。

私は、母が嫌がる事はあえて無理に。とは思いません。

やはり毎日を平穏に、ストレスなく過ごしてくれることが母にとって一番良いと思うからです。

 

この記事が皆さんのお役に立ちますように。

こまめ

関連記事はこちらから